去る5月24日、女性向けセルフプレジャーアイテムブランド“iroha”が大手百貨店“大丸”の梅田店で3度目となるポップアップストアを開店しました。
(※セルフプレジャーアイテム=ラブグッズのことです)

実は百貨店で女性向けグッズが販売されるのは国内初の試み。それにも関わらず、去年8月に1回目の出店時には1500人以上の20〜70代女性が訪れ、開催期間2週間で目標額の3倍以上となる約400万円を売上げ大盛況だったとか。

今回の3回目の出店では「もっと自由にオープンにセルフプレジャーを楽しもうよ〜♪」が主旨のトークイベント『女性の性をめぐる物語〜揺れ動いてきたセルフプレジャーの歴史』が開催されたのです。

性欲は男女ともに年齢も立場も問わない根源的な欲求のはずなのに、なぜか女性の性欲の存在、ましてや女性自身が性欲を満たし癒すための“ひとりエッチ”、ズバリ“オナニー”は“恥ずかしい”や“はしたない”とされがちですよね。

なぜそんなイメージが根強くあるのでしょうか? 
今回はiroha広報の西野芙美さんと本井はるさんが、「実はその“恥ずかしい”や“はしたない”には、こんな女性の性欲を巡る歴史があったから」だということを、非常に面白く、わかりやすーく解説してくれたのでした。


まず衝撃的だったのが、あのアメリカの朝食の代名詞 “ケロッグコーンフレーク”の発明者、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ氏がこんなトンデモ本を出していた、という事実です。

それが、19世紀のアメリカで発売されたケロッグ氏の著書『Plain Facts for Old and Young: Embracing the Natural History and Hygiene of Organic Life(あらゆる世代のための明確な事実)』。

本には「自慰行為は姿勢の悪さや虚弱体質、動悸など39もの困った症状を引き起こす。私はそれらを引き起こさないためにコーンフレークを開発した」などと書かれています。



もともとケロッグ氏は厳格なキリスト教徒で菜食主義の両親に育てられ“人間の性欲が様々な病気を引き起こす”と刷り込まれていたとか。さらに、自らも性行為は禁忌として行わず(氏が童貞かどうかは不明)、結婚しても妻とは交わらず寝室は別室だったいう、かなり異様なこだわりを持った人物だったそうです。

それだけでなく“自慰行為は性行為以上に人間の心身を蝕む”と考えていたとか。コーンフレークがまさかの性欲減退のために作られたものだったとは驚きです。

さらに、二人による世界の性に関するトンデモヒストリー解説は続きます。

「1880年代のイギリスの内科医間では、「女性が体のムクミや腹痛、息切れ、癇癪や気絶などの体調不良を訴えた時は、全部まとめて “子宮が体内で暴れまわっている=ヒステリー”だと診断されていました。そしてその診察は内科医自らが性器マッサージを行いオーガズムに達すれば回復する、とされており、女性が性欲を示そうものなら病気扱いをされていたのです」と西野さん。

でも内科医が患者一人一人にマッサージを行っていたら、とても間に合いませんよね。実際に、当時の内科医の書物には「一人一人をオーガズムに至らしめる技巧を習得するのは至難のわざ」という内科医独特の悩みとも言える記述もあったそうです。

そんなわけで開発されたのが、これらの元祖“電動バイブレーター”だそうです。





見た目からはナニをするモノか想像を絶する、まるで戦争末期に開発された兵器くらい無謀で不格好! 西洋では男性医師が性器マッサージをするのは“治療”だからOKですが、自慰行為、特に女性の自慰行為は“不貞で不健康”だという認識だったのです。

一方で、日本における性行為や自慰行為はどう捉えられていたかというと? 西野さんはこう解説します。

「日本には昔から“性器信仰”と言われる祭りがありました。性器は豊穣や豊かなものの象徴、そしてその生気から迸る性欲こそが生命の源とされてきてました。日本におけるバイブレーターの原型とされる“張形(はりがた)”は平安時代末期に生み出されたと書かれた文献があり、江戸時代の大奥においては勧んで使うよう先輩女中が性具について講義しているような春画も残されています」




このような性の大らかな思想が、いつどのように変わったのでしょう?
元・地方新聞社の記者だった本井さんが解説します。

「明治維新で政府が西洋の思想を大きく取り入れたことにより変わってしまいました。まず性具店は一切廃業、どんな広告においても“性”という文字を使うことは風俗的によろしくない、など性産業や性への意識に規制をかけたのです。こうして性や性欲に関する一切が“豊饒で聖なるもの”から“邪悪なもの”と変化を遂げ、後者の思想が現代にも根強く残っているのではないか、と考えます」

では、欧米における自慰行為の現在の認識は…? 再び西野さんが解説します。

「欧米ではその意識は大きく変わっています。まず、毎年3月にアメリカのテキサス州で行われる全世界800社以上の企業が参加し、日本からもソニーやパナソニックなどが参加する最先端テクノロジーの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」がありますが、この会場にはヨガやアロマなどと同じ会場に女性向けバイブレーターの出品もあるほど、その認識は変わっています」

さらに、irohaブランドを運営するTENGA社の調べによれば、「全米在住の1000人の18歳から54歳に質問した“ストレス解消に有効な方法は?”に対し、74%が“セルフプレジャー(自慰行為)”であると回答したそうなのです。つまり欧米では自慰行為はセルフケアのひとつだという認識に変わってきているのです。

“性の価値観は社会情勢により変わるものだ”と西野さん。それと同時に、“欧米は時代とともにセルフプレジャーは自らの体のことを知る大事なヘルケアだという認識に変わっているのに、日本は明治維新以降のままあまり変わっていないのではないか?”と問いかけます。

そして女性にとって“自らを満たす、癒すプレジャータイムはお顔や髪に入念に行うケアと同じような認識であると良いはず”とも言いました。

「私たちは女性が寝る前にお顔のパックをするように、浴室で髪のトリートメントをするように、自分の気持ち良さに応えることを大切にしてほしいと考えます。このことがもっとオープンになるようにという思いから、大丸梅田店さんの“暮らしの新しい幸せを発明する”というコンセプトとが合致し、3度に渡るポップアップ店オープンの実現に至ったのです」(西野さん)



今回の3度目の目玉商品は、新製品の「iroha temari(イロハ テマリ)」。irohaシリーズ最大のパワーモーターを搭載し、可愛い見た目にも関わらず女性を快感へ導く力は最強ともいえるアイテムなのです。



せっかくイベント取材のために大阪まで行ったのですから、この新製品を試さないわけにはいきません! というわけで、3タイプある「テマリ」の中でも赤の風車っぽいデザイン「KAZE-TEMARI」(参考価格5300円、税抜)を購入し、実際に試してみました。

振動系のグッズは最大出力じゃなければ満足できないワタクシ、4段階ある振動レベルを初っ端からフルパワーに設定。このほか、リズミカルな振動2タイプもありましたが、この日においては、なんとなく焦らし行為を行う気になれず、フルパワーで “ええとこ”を刺激したのです。

この感覚は私だけのものかもしれませんが、男性に触られるにしても、自分で触るにしても、“ええとこ”に当たるとナゼか足の指先が痺れるのです。

そこを刺激し続けると足の付け根から足先にかけて電流が走り、とくに足先の痺れがジィーーーンとした熱さに変わるのです。そしてその熱さが電流のように、足先から再び足の付け根にまで伝わり、アソコに電流が帰ってくるのです。まるで“鮭の母川回帰”のような感じで電流が帰るとともに絶頂を迎えました。

正直申し上げて、これまでラブグッズでイったことはありませんでした。恥ずかしながら電マでさえも! しかしこのテマリではものの2、3分でイケました。

「テマリ」の愛らしいビジュアルには後ろめたさも一切なく、むしろ指以外で初めてイケたことによる、なんとも言えない自信が身につきました。

さらに「テマリ」充電はこのようにMacBookのUSBで行なったとしても、日常風景に溶け込み、まるで違和感がありません。



みなさん、プレジャータイムは恥ずかしいものでもはしたないものでもありません。自分を知ろうとする女だけがその先にイケる愛おしい時間です。ぜひ楽しんでくださいね。


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