いま、じわじわとBL(ボーイズラブ)ブームがキテるのをご存知でしょうか。まず、2016年に放送された単発深夜ドラマ『おっさんずラブ』は好評を得て連続ドラマ化、さらに今夏公開予定で映画化も決定。平成最後の大ヒットドラマに成長しました。

それだけでなく、西島秀俊と内野聖陽によるBLがテーマのW主演ドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)も見逃し配信が120万回を突破してテレ東の過去最高再生回数を記録。

さらに、2020年公開予定の「関ジャニ∞」の大倉忠義と俳優の成田凌によるW主演映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は、ネットで早くも話題となっています。

かつては密かに楽しむものだったBLが、ジャニーズをも巻き込むなどの盛り上がりを見せ、令和とともにBLブーム、キターって状況のようです。

そんなBLブームで沸く今夏、史上最高に刺激的で心に突き刺さるBL映画『最短距離は回りくどくて、』が池袋シネマ・ロサにて7月5日〜7月18日に公開されます!

(C) 2019 OP PICTURES

こちらは客とのトラブルで借金を背負ったホストの悠斗が男娼となり、高校時代に自身の唇を奪った元教師・青山と再会しつつ、これでもか〜〜〜っていう災難に見舞われる物語。

悠斗役はエロメンとしてデビューし、今や男性向けAVでも活躍する男優の向理来君が、青山役はモデル俳優としても活躍する塩口量平君が演じるW主演作品です。

今回は主演の向君と、作品の監修者で現役AV女優でありながらBL漫画なども描く、今作のプロデューサー的存在のかさいあみさんによる対談を行いました。



――まずはかさいさん、今回の作品の監修に入ったキッカケは?

かさいあみ(以下、かさい)「もともと私はBL漫画家の知り合いが多かったので、配給元のオークラ映画さんから“BL漫画家さんを紹介してくれないか”というお話をいただいていました。でもなかなか紹介できる漫画家さんがおらず、そうこうするうちに“かさいさんもBLに詳しいし、かさいさん監修というのはどうか”とお誘いいただきまして。私がやるからには主演は向君しかいない!と思っていたので向君に声をかけたという」

向理来(以下、向)「ありがとうございます。実は僕とかさいさんの付き合いは長くて。僕がエロメンとしてデビューする前のBLバーで働いていた時に出会ったんです。過去にウリ専バーでも働いていたから、かさいさん的には僕には悠斗役がピッタリだったんだと思います」

かさい「まさに。向君の少年の面影を残しつつ憂いのある雰囲気も併せ持った中性的な雰囲気はもちろん、悠斗とペアの青山役の塩口量平君の181㎝の高身長に対し向君の168㎝という身長差もベストで、向君以外ありえなかったんです」



「光栄です。僕自身も、ウリ専をやったキッカケが悠斗と同じようにホストやって借金を背負い、その返済のためだったので…僕の人生とモロ被りだと(笑)」

――それは向さん以外ありえませんね…。その他のキャスティングもかなりこだわったとか?

かさい「はい。もともと若手役者とかもチェックしてて、この役だったらこの子っていうイメージがあって。それでキャスティングもやらせていただき、なんなら知ってる子には本人に直接オファーをかけ、その後に事務所に正式オファーしたケースもありました」

「僕はともかくも、青山役の塩口量平さんとかNo.1ウリ専役をやった服部武雄さんとか普通の役者が、よくもまあここまで過激な作品に出てくれたと思う」


(服部武雄さん)

かさい「本人に台本を渡し“これを見て役者として承知した上でぜひオーディションに来て欲しい”と伝えました。すると皆さん、内容も面白いし、やったことがないからやってみたいと役者魂に火がついたみたいで」



「それは本気で面白いと感じてやりたいと思ったからでしょうね。最初、台本上の悠斗の名前は“たかし”でしたけど、かさいさんが“悠斗の母親の世代的ならこういう名前はつけない”と、人物の背景もかなり細かくこだわってましたよね」

かさい「はい。今回の映画用のネタ帳を作り“悠斗は子供の頃は母親に相手にされず一人で家にいるような子だったから休み時間もよく一人でいる子で…”とか、一人一人の人物設定を細かく書いてました」

――皆さんに演じてもらう上で注意した点などありましたか?

かさい「とにかく“恥ずかしがらないでほしい”と再三お願いしました。私はBL映画も100本以上見てきましたけど、役者さん同士がキスシーンをなんとなく嫌がってる感じはスクリーンからも見え隠れしちゃう。なので、本当に愛し合ってる、欲情してる二人同士のキスをして欲しいと」



「みんな遠慮なしにベロベロ舐め合ってたし、高められた感はあります(笑)」

かさい「それは向君という、AV男優として普段セックスの現場に慣れ親しんだ一歩踏み込んだ演者がいたというのは大きいよ。私の狙いでもあります」

「あれ、それは聞いてない(笑)」



――とにかく、あらゆるメンズ同士の濃厚な絡みシーンが立て続きつつ、スピード感ある物語に引き込まれまくりでした。



「ですよね。僕はこれは見所だと思うんだけど、いろんなイケメンたちのセックスの姿が一堂に見られる映画ってそんなにないと思うんです。10分おきに襲ってくる十人十色のセックス描写って感じで飽きないと思います」

かさい「一応、台本にはこのペア同士の絡みはこの体位でくらいは決めてたけど…男性向けのAVと違い、結合部や乳首とかパーツ接写とかがないから、BLが好きな女性は愛し合う二人の本気のセックスが見られればいいので」



「そうですね。そこは男性向けとは違うところですよね。自然な二人の愛の姿を尊ぶ風潮にあると思います、BLにおけるセックス描写は」

――でも、悠斗が序盤で変態紳士に抱かれている時、男性向けのAVのようなアングルでちょっと笑ってしまいました。

「ああ、変態紳士にバックで○〇○越しに写されたアングルで○につけた○○がガランガランと鳴る、あのシーンですね(笑)」

かさい全然わかんない(笑)。BLの要素に欠かせないのはセックス描写の笑いのシーン。ありえないシチュエーションとか。そして鬱要素も大事でして」

「あまり詳しくは言えないけど、悠斗が借金したホストクラブを逃げて捕まって暴行を受けながら見せられる○○○○とか、悠斗に嫉妬したNo.1売り専ボーイが○○○を○○○○るとか…正直僕も、思い出すだけで股間がぞわぞわするシーンがあります(笑)」

――まさに、股間がぞわぞわでしょうね、あのシーンは! とにかく過激な描写満載な本作ですが、撮影現場においてハプニングなどは。

「そこはわりと滞りなく進行した感じがしましたね」

かさい「私も監修として撮影現場を見に行ったんですが、ちょうどスタジオ入りした時に向君が塩口君の股間に前貼り(性器を隠すためのカバー)を貼っている場面に遭遇して。あー、さすが向君は貼り方が上手だな〜なんて感心しました」

「撮影期間は3日間という超ハードスケジュールの中だったので、2日目は家に帰る時間がなく、僕は自分の○○○が○○○られるシーンを撮影した部屋のベッドで仮眠をとり、全く心休まらないという(笑)。でもとても達成感があったし、撮り終えた後は“絶対面白い作品になる”と実感しました」

――では最後に、映画を楽しみにしてくれている方や映画を見てくれた方にメッセージを!

かさい「BL好きじゃない方にとっては衝撃的すぎる展開もあると思いますが、スピード感のある引き込まれる物語になっていると思います。もちろんBL好きの方も絶対に満足いいただける作品になってると自信があります。実は今回、エンディングはバッドなエンドの『noir』とハッピー寄りの『blanc』の2パターン用意しているので、是非とも2回以上は見て欲しいですね」

「男同士の激しい愛や嫉妬が複雑に絡んでて、お腹いっぱいになれる映画だと思います。劇中で悠斗がIT社長と濃厚に絡み合うんですけど、その社長が自分の後ろの穴に入る○○○のことを“腹がいっぱいだあ〜!”って表現するんですけど、まさにソレ。腹いっぱいになってください(笑)」

物語のラスト15分はバッドな『noir』ハッピーな『blanc』2パターン用意された本作。これらの上映はその日により日替わり上映されるとのこと。このBLイヤーとも言える令和元年、史上最も○○○なBL映画をぜひお楽しみください。



  • ●映画情報
    『最短距離は回りくどくて、』
    7月5日〜7月18日、東京の池袋シネマ・ロサにて2週間限定で上映

    上映日程
    noir ノアール
    7/5(金)・7/7(日)、7/9(火)、7/11(木)、7/13(土)、7/15(月)、 7/17(水)

    blanc ブラン
    7/6(土)・7/8(月)、7/10(水)、7/12(金)、7/14(日)、7/16(火)、 7/18(木)

    ●スタッフ
    監督、脚本/山内大輔
    監修/かさいあみ

    ●キャスト
    悠斗役/向理来
    青山役/塩口量平
    聖夜役/服部武雄
    涼馬役/初瀬川博人
    岡村役/おみのじんや

    公式ツイッターアカウント
    https://twitter.com/saitankyori2019





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