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紗倉まなさんは高専在学中の18歳でAVデビュー。本業以外でも国内の大手自動車メーカー、トヨタの車情報サイトでコラムを始めたり、筑波大学からの講義依頼を受けたりとAV女優の活動の場を広げた第一人者です。



紗倉さんの文筆活動といえば、初エッセイが大ヒット。AV業界に生きる女性の姿を描いた自身初の小説『最低。』は映画化され、東京国際映画祭にノミネートされ話題となりました。文学ファンからも「タレント兼作家の中でも格別といってもいいほど文章表現に長けている!」と評価され、作家としても大活躍。



そんな紗倉さんが最新エッセイ「働くおっぱい」(KADOKAWA)発売を記念し、4月20日にヴィレッジヴァンガード下北沢で出版記念会を開催。



このエッセイはWEBサイト「ダ・ヴィンチニュース」にて連載されたものに大幅な加筆修正を加え書籍化。
イベント前の囲み取材では、「自分の8年間の“えろ屋”で起きたことやトピックスを含め、すべて丸出しにしました。
恋愛、性、仕事について、そしてもちろん働き方や自分との向き合い方も色々書きました。今まで書けなかったことも本当に丸出しで書いてます!」と丸出し会見を披露してくれました。

イベントは200人越えの長蛇の列。3時間半に渡って一人一人のお客さんとサインや握手で丁寧に対応した紗倉さん。自ら掘ったという「ボイーン」ハンコを文字って、ボイン会と名付けられたイベント終了後の独占インタビューをお届けします。


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――200人越えのサイン&ボイン捺印、お疲れ様でした! 本にも書かれたおっぱい業界のことをもう少し詳しく聞かせて下さい。
まずAVは作品の内容が決まってから撮影されるまで、どのような段取りで進行するのですか?


紗倉まな(以下、紗倉) 私のようなメーカー専属女優は基本は月1本ペースでAVの撮影を行っています。
女優さんそれぞれに担当プロデューサーがいて、その方から「今回はこんなテーマで撮りますよ」というお話を事前に伺います。
作品ごとに監督さんが変わるので、監督面接というものを毎月行うのですが、その作品のテーマはもちろん、プレイの内容やかかる時間、それに対し自分がどこまで出来るのか、出来ないのかという話をします。


――で、「働くおっぱい」の中では“最近は寝取られ作品がすごく多い”と書かれてましたよね。
紗倉さんの作品の中でも最近売れたのが『紗倉まな 結婚式最中の新郎に強制中出しさせる美人ウェディングプランナー』(SODクリエイト)であると。タイトルが全てを物語ってますけど(笑)。


紗倉 そうなんです。ウエディングプランナーだけでなく、不動産営業レディがマイホーム購入をした夫婦の新居でどうこうとか、専業主婦が逃亡犯に犯されてしまうとか、テーマは毎回様々ですが、そういったAVが今人気なんだなぁと感じます。


――仮に「このテーマは酷すぎて嫌なのでこうしませんか」などご自身の意見とかどこまで反映されるのかなーって思ったのですが、どうなのでしょう?

紗倉 「自分が良いと思ってるものだけが売れる」ということではないのも理解しているので、私は一商品として自分が出来る限りのことを最大限表現したいと思っています。なので作品の内容について否定したり、変えていただくことはほとんどありません。
でも、例えば先ほど話した寝取られ作品など背徳感をあおるものは身も心も疲弊することが多いので、たまには明るいポップな作品に出てみたい! などの意見を聞いていただいたりはします。


――なるほど。プレイ内容的に、「ここはもう少しこうしたい」などは?

紗倉 例えば撮影の進行表などにプレイが3回続くなどが書いてあった時に、「できればここに休憩を挟んでほしい」とお伝えしたり、縛りが多い時は「どんな素材の縄を使うのか?」などを確認したりします。
ちょっと硬い素材なら柔らかい素材に変えてもらうだとか、なるべく、体力が消耗しきらないようにご相談をする感じです。


――で、それらの話し合いは、「働くおっぱい」の表紙の帯にも登場されているマネージャーOさん(35歳、女性)“と共に行うわけですね?

紗倉 まさにそうです。私が言いにくいことも、Oさんが代弁してくれたり、Oさんがしっかり確認してくださったり、モラル的にどうかをジャッジしてもらったり軌道修正をしていただいてます。
Oさんは本当に私にとってかけがえのない存在であり、相棒ですね。


――デビューして8年、おっぱい業界で働くにあたり取り巻く環境の変化などありましたか?

紗倉 私のAV作品でいうと昔の方が方向性的に「初イキしちゃった」などどちらかというと受け身のものが多く、柔らかめな作品が多かったですね。
より過酷なもの、過激なもの、バリバリピストン頑張りますみたいな感じのものは年数や作品を重ねるごとに増えてきました。でもそれはキャリア的にも当然の流れという感じです。


――だからこそ「これは出来る出来ない」という主張が大事になりますよね。

紗倉 はい。徐々に「女優さんにも発言権がちゃんとあって、良い作品を作るためにも意見を言っても大丈夫なんだ」と思えるようになってきました。
特に最近は業界全体で「嫌なものは嫌と言おう」という習慣が強くなってきたという気はしています。女優さんが長く活躍する為にも、それは良いことですよね。


――先ほど仰ってた、寝取られ作品の撮影が続くと、どのようにキツイのでしょうか?

紗倉 例えば寝取られる際の状況として、乱暴めな感じというか、荒めに奪われる場合が多く、私が寝取る場合はその逆で強めの誘惑が必要で(笑)。
ただ、それを演じる身としては、心も体もかなりのパワーが必要なんです。
そういった企画が続くと消耗が激しいので、そんな時には「たまにはポップな作品に出たいです!」ってご相談をするんですね。


――でもデビュー当時と比べてお仕事の幅も広がり、今の忙しさ的にはマックス状態でしょうか?

紗倉 デビュー時は来たオファーをなるべく仕事を断らないといったモットーがあったので、体力的には忙しかったような気はするんですけど、最近は意見をまとめて誰かに伝えなくちゃ…などと、脳みそを使うというか、糖分が必要な仕事が多いですね(笑)。
私は元々ポンコツなので、そんな仕事ではつねに緊張しているんです。
「めっちゃ予習したのに全然思い出せんーー!」ってことも多々あって、レギュラー番組だとしても、脳みそが疲れることが多いですね。


――お休みは適度にある感じなのでしょうか?
紗倉 もちろん! 朝早く夜遅く眠る時間もないみたいなことは全然ないです。
ただ月によっては過酷に続いちゃう時もあれば、何日も休む事もあるという時もあって、不規則ではありますね。


――デビューしてから様々な性愛を体験し、体の変化はございましたか?

紗倉 激しいものよりも緩やかに自分の速度でするセックスがやはり一番楽しいなと、改めて思いました。
やはり自分にはゆっくりお茶を飲むような速度で何事も楽しむのが性に合ってるんだと思います。


――お身体の感度の変化などございますか?
紗倉 背中とか、背面をアプローチされるのとは以前から好きですが、自分が触れられない、触れにくい部分を愛されることへの快感を年々感じるようにはなってきていますね。


――いま、最もお好きな体位は何ですか?
紗倉 今は断然、寝バックです! 背中を愛されながら繋がってたいですね。


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――では、今後、おっぱい業界に入ってみたい、AV女優になりたいという女性に向けたアドバイスがございましたら。

紗倉 最近のAV女優さんはSNSのおかげもあり、いわゆるタレントになれるとか、お姫様扱いされるとか、ちやほやされるとか…全体的にキラキラしたイメージを持たれがちだと思います。でもどの仕事も自分で選んだからには、もちろんマイナスな部分も理解しておかないといけない。
常に見られている立場だからこそ、自分の行動や言動に責任を持つべきだと思います。
AV女優という職業にネガティヴなイメージを持たれて傷つくようなことももちろんあると思います。なので、他の仕事と同じようにアダルト業界も“働く場である”という感覚で足を踏み入れないと、しんどい局面がある思います。
とはいえ、ガッチガチに肩肘を張って身構えなくてもいいけど、言ってみれば”就職”するくらいの感覚で入ってみるのが一番良いかもしれません。


――なるほど。紗倉さんがおっぱい業界入りした時と今とでは状況は変わったと思いますか?

紗倉 私はかなり運が良かったと思います。
デビューした当時は今よりも女優さんが全体的に少なく、一人一人の価値が見出されやすかったのかなと。
今は本当に女の子の数が多いから価値を見出だしてもらうには、かなり努力したり、何かで秀でたりしないといけない…いわゆる戦国時代だと思っています。




――AV業界の労働環境としてもどんどん整ってると感じますか?

紗倉 はい。先ほども少し触れたように、女優さんの発言を見落とさないようにしようと、業界全体の良い変化が確実にあると思います。
女優とメーカーとプロダクション、三者が対等に接し合える労働環境にどんどん近づいていってると強く感じます。


――では最後に、働くすべての女性へのメッセージを!

紗倉 女性って、そして大人って、その折々で常に生きづらさを感じる時があると思うんですよね。もちろん男性も…! 
そんなふうに疲れた時にトイレで読むようなホッと楽しめる1冊になっているので、疲れた時にこそこの本で脳を癒してほしいと思います。
1000円というお財布も癒される価格設定になっています(笑)。ちゃっかり宣伝になってしまいましたが、とにかくトイレでゆっくり読んでくださいっ!


――あーっ! もう一つ最後に! いま現在、お気に入りのラブグッズがありましたら!

紗倉 いま話題のクリ吸引機「チュッパ・チップ・ポン」というやつです。タイトルが気になりすぎて買ってしまいました(笑)。


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取材・文=河合桃子 カメラマン=利根川幸秀
紗倉まな
Twitter【@sakuramanaTeee
「働くおっぱい」は現在好評発売中。
著者=紗倉まな
定価=1000円(税別)
発行=株式会社KADOKAWA

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